LINE広告の仕組み、クリエイティブやターゲティング方法など、LINE広告の概要をつかむことを目的に基本的な内容をまとめました。
詳しい内容はさておき「そもそもLINE広告とは何か?」を知りたい方はぜひご一読ください。
-LINE広告の基本・目次-
LINEとは
LINEは無料で通話やスタンプを使ったトーク(チャット)ができることで、スマホの普及とともに急激にユーザー数を増やした国内月間アクティブユーザー数8,000万人超を誇るSNSサービスです。
日本で一番使わているSNSサービスであり、今ではキャッシュレス決済のLINEPayをはじめ、ショッピングやマンガサービスなど多様なWEBサービスを展開しています。
LINE広告とは
LINE広告とは、LINEアプリ内や提携の外部アプリに広告を配信できる、運用型広告プラットフォームです。
利用目的に応じたターゲティングが可能で、豊富な配信機能、クリエイティブが用意されています。
また、LINE利用者の約4割はSNSサービスの中でLINEしか利用していないというデータもあり、他のSNS広告では届かないユーザー層へリーチすることも可能です。
LINE広告の費用
LINEの運用型広告がLINEAdsPlatformと呼ばれていた頃は、大企業向けで運用費用も比較的高いという印象でしたが、最近では事業規模を問わず低予算でも出稿できるようアップデートされています。
課金タイプ
LINE広告の課金タイプは大きく分けて「クリック課金」とインプレッション課金タイプに分けられます。
- クリック課金(CPC)
ユーザーが広告をクリックすることで課金されます。 - インプレッション課金(CPM)
画面上に広告が表示されると課金されます。
広告予算
広告予算は「月単位」と広告キャンペーンを通した「全期間」での2つの区分が用意されています。
キャンペーン予算を上回ることはなく、超過した額は予算内に収まるようマイナス調整されます。
なお、個別の広告グループ内での日別予算は超過する可能性があり、マイナス調整もされず、そのまま課金対象になります。
入札方法
LINE広告は他の一般的なWEB広告同様に入札によって配信有無が決定します。
入札方法には目的に合わせて手動と自動入札から選択することができます。
- 手動入札
クイック課金またはインプレッション課金とも手動で入札の上限額を決定します。 - 自動入札
キャンペーンの各種設定に合わせてシステムが自動で入札単価を調整します。
キャンペーンの目的設定
広告を配信するには、キャンペーンごとに広告の目的を設定する必要があります。
キャンペーンの目的は広告を配信する目的、目標に応じてさまざまな種類が用意されており、選択する目的によって利用できるクリエイティブや機能が異なります。
- ウェブサイトへのアクセス
ウェブサイトへのアクセスを増やします。 - ウェブサイトコンバージョン
ウェブサイトで達成させたい目的に最適化されます。 - アプリのエンゲージメント
アプリ利用者のアプリの起動回数を増やします。 - 友だち追加
公式アカウントの友だちを増やせるよう最適化されます。
LINE広告の掲載場所
LINE広告は、LINEアプリ内への配信以外にも、LINENEWSやLINEマンガ、LINEBLOGなど、他のLINEサービスおよびLINE広告ネットワークを介し外部アプリメディアへも配信されます。
SmartChannel
LINEアプリのトークリスト最上部に配信されます。
広告は通常のトークリストと同じ形式で表示され、広告をタップすると商品やサービスの外部ページに遷移します。
LINENEWS
LINENEWS及び外部メディアの記事一覧ページに広告が配信されます。
タイムライン
LINEのタイムライン上に広告が配信されます。
LINEマンガ
LINEが運営する電子コミックサービスLINEマンガ内に広告が配信されます。
LINEマンガは学生から30代までがメインユーザーの為、広告も同じ年齢層がターゲットになります。
LINEBLOG
LINEが運営するブログサービスLINEBLOG内に広告が配信されます。
LINEBLOGはタレントの誘致にも積極的で2,000組以上のタレントやアーティストが公式ブログをとおして情報発信をおこなっています。
ユーザーの7割は女性で、20~40代を中心に利用されています。
LINEポイント
LINEポイントのサービスページ内に広告が配信されます。
LINEポイントはLINEが運営するさまざまなサービスで貯めることができ、ポイントを管理するサービスページの月間PVは3憶以上に上ります。
なお、ユーザーは40~50代と高めの年齢層が、より多く利用しています。
LINEショッピング
LINEアプリ上から利用できるECサイト「LINEショッピング」内に広告が配信されます。
LINEショッピングはファッションからコスメ、インテリア、家電まで幅広い商品を扱っており、約250社が出展している総合的なECサイトになります。
ユーザーの7割は女性で、主に20~30代が数多く利用しています。
LINE広告ネットワーク
LINE広告ネットワークを介し外部アプリメディアへ広告を配信します。
ライフメディアからエンタメ系、キュレーションサービスまで多くのジャンルを網羅しており、LINEのビックデータを活用した詳細なターゲティング配信が可能です。
LINE広告の配信機能とターゲティング
LINE広告は広告の目的に応じてさまざまな配信機能が用意されており、配信機能に応じたターゲティングも可能です。
デモグラフィックデータ配信
年齢や性別、地域などのデモグラフィック属性をターゲティングして、配信対象に最適化した広告を配信することができます。
オーディエンス配信
購買など、ユーザーの行動データを活用して、配信対象となるユーザーをセグメントできます。
CostPerFriends(CPF)
CPF(CostPerFriends)は、LINE公式アカウントの「友だち」を獲得する為の広告です。
実際に友達が追加されるたびに課金されるシステムの為、比較的少額から利用できます。
また、獲得するユーザーは何かしらのインセンティブを得られる訳ではなく、純粋に広告主に興味があって友達になる為、ロイヤリティが高いユーザーを友達に追加することができます。
LINE公式アカウントの友だちオーディエンス配信
LINE公式アカウントの友だちを元にターゲティングします。
既存顧客または優良な見込み客にリーチし、リピート購入やロイヤル化を狙います。
類似配信
コンバージョンに達したユーザーや顧客登録したユーザーの類似ユーザーに広告を配信します。
類似性は広告配信時に設定することが可能で、類似性を高くするほどターゲティングの幅は狭まり、低くすれば幅広いユーザーに広告を配信できますが、その分類似性は低くなります。
リエンゲージメント配信
アプリの休眠ユーザー(インストール後しばらくアプリを起動していないユーザー)に広告を配信します。
ユーザーが過去にアプリ内で行ったアクションまで考慮してターゲティングする為、より効果を見込めるユーザーに広告を配信できます。
自動最適化配信
機械学習を利用して、自動的に入札の最適化を行います。
予約型広告
LINEは運用型の広告とともに予約型広告の配信が可能です。
配信面や期間などの出稿内容があらかじめ定められており、配信後の調整はおこなえません。
リーチ&フリークエンシー
月に1回以上タイムラインの広告に接触しているユーザーに対し、優先的に広告を配信します。
ファーストビュー
1日1社限定でタイムライン面への初回訪問時に広告表示します。
ブランドリフトサーベイ
広告への接触有無でユーザーを分類し、それぞれのユーザーに対し広告やブランドの認知度、利用経験・好意度などのアンケート調査(ブランドリフト調査)を実施します。
LINE広告のクリエイティブ
LINE広告のクリエイティブはあらかじめ用意されたフォーマットから選択して、その中でテキスト、画像、動画を組み合わせて広告を配信します。
広告フォーマット
Card
コンパクトなサイズで配信します。
静止画(1200x628px)
動画(画面比率16:9)
Square
card同様さまざまな配信画面に対応しつつ、大きなサイズで訴求力のあるフォーマットです。
静止画(1080x1080px)
動画(画面比率1:1)
Vertical
動画専用のフォーマットでタイムライン画面に対応しています。タイムライン上で表示される時は上下が切れて表示される為、広告制作時には注意が必要です。
ユーザーのクイックによりフルサイズの動画に切り替わります。
動画(画面比率9:16)
まとめ
LINEにおける広告分野はGoogleや他のSNS広告と比較し一歩遅れている感がありましたが、アップデートを繰り返した結果、使い勝手も向上し事業規模に関わらず「気軽」に「簡単」に利用できるようになりました。
国内の顧客にリーチするなら、SNS国内No1の利用率を誇るLINEは欠かせません。
ぜひこの記事も参考にしていただき、LINE広告の利用を検討してみてください。